愛着スタイルが安定型でも不安になるのはなぜ?|自責・子育て・人間関係・心のさざ波
- Locus of Life

- 2025年7月11日
- 読了時間: 6分
更新日:4月30日

はじめに|愛着スタイルが「安定型」なのに「不安」になるあなたへ
「愛着スタイル診断では『安定型』だったのに、人間関係で不安になることがある」
「いつも安定していると言われるのに、心の中には見えない揺れがある」
そんなふうに感じたことはありませんか?
イギリス在住のカウンセラーである私自身も、基本的には「安定型」の愛着スタイルですが、海外での子育てや人間関係の中で、何度も強い不安や自己肯定感の揺らぎを経験してきました。
この記事では、私自身の体験(息子の心の不調や言語の壁)を通して、「安定型でも不安が生まれる理由」と、その揺れとの向き合い方についてお伝えします。
愛着スタイルが「安定型」でも「不安」になる揺れの正体
私は自分を基本的に「安定型」の愛着スタイルだと感じています。
けれどその中にも、ふとした瞬間に「不安型」の傾向が顔を出すことがあります。
それは激しい嵐のようなものではなく、小さなさざ波のようなものです。静かに、しかし確かに、気づけば心の中に広がっている感覚です。
「見捨てられないか」とふいに顔を出す不安
たとえば人との関係の中で、
「私はちゃんと受け入れられているだろうか」
「この人は私を見捨てないだろうか」
そんな不安がふいに湧き上がることがあります。
そしてそのような時、無意識のうちに相手の愛情を試すような言動をしてしまったり、自分を必要以上に責めてしまうこともあります。
こうした感情の揺れは、私の中にある「不安型」の一面がそっと顔を出した瞬間です。
普段は安定していても、心の奥には小さな不安が静かに存在している。
今はそんなふうに感じています。
だからこそ大切なのは、その感情に気づき、否定せず、やさしく受け止めることだと思います。
完璧に安定している人などいません。その不安もまた、私の一部なのです。
息子の不調が教えてくれた「自責」という反応
最近、息子が急に元気を失い、学校に行けなくなりました。
何を話しかけても返事がない。視線も合わない。ベッドから起き上がるのもつらそうな状態でした。
最初はただ「心配」でいっぱいでした。
しかしその心配は次第に、「これは私のせいではないか」という思いへと変わっていきました。
「もっと早く気づくべきだったのではないか」
「この子が苦しんでいるのは、私の育て方の問題ではないか」
これはまさに、不安型愛着に見られる「自責的な反応」だったのだと思います。
言語の壁と「良い母親でありたい」というプレッシャー
私の子育てには、もうひとつの大きな背景があります。それは言語の違いです。
私は日本語、息子は英語が最も自然な言語です。
英語での会話では、集中していないと細かいニュアンスを聞き逃してしまうことがあります。
「ちゃんと聞いているつもり」
でも、すべてを完全に受け取れていたわけではなかったかもしれません。
あるとき息子にこう言われました。
「マミーは僕の話を聞いてくれていない」
その言葉は、私の胸に強く刺さりました。
そしてその瞬間、
「私は母親として失格なのではないか」
「どうすればもっと良くできるのか」
「どうすれば愛が伝わるのか」
という強い不安と自己否定が押し寄せてきました。
大切な関係の中でのすれ違いは、深い自責と不安につながっていったのです。
「ちゃんとしなきゃ」から「信じる」へ
そのとき私は、関わり方を少しずつ変えることを決めました。
「正しく対応すること」よりも、「目の前の気持ちに寄り添うこと」を大切にする方向へ。
そして、自分のベースを「不安」から「信頼」へと切り替えました。
「ちゃんと育てなくちゃ」
「母親として失敗したくない」
そうした思いではなく、
「息子は大丈夫」
「この子の力を信じよう」
「私も大丈夫」
という信頼と安心を土台にして関わるようにしました。
また、「思春期の男の子は母親と話したがらないもの」というステレオタイプも手放しました。
今の私にできることは、「本気であなたと向き合っている」というメッセージを、日々の態度で伝え続けることだと感じています。
その変化の影響もあってか、息子の状態は少しずつ回復してきているように感じます。
もちろん、まだ安心しきれる段階ではありません。
それでも今は、以前よりも落ち着いた気持ちで向き合えるようになりました。
そして心からこう思っています。
私は息子を愛しています。その愛が、安心として伝わる関わり方をしていきたい、と。
私の中の小さな不安とともに歩く
今の私は、以前のように不安に飲み込まれることは少なくなりました。
不安が完全になくなったわけではありません。
けれど、
「あ、今不安が来ているな」
と気づける余裕が少しずつ育ってきています。
そしてその不安を否定せず、
「そんな私も私だ」
と受け止められるようにもなってきました。
人と距離を取りたくなるとき。「愛されたい」という気持ちに戸惑うとき。
そんなときこそ、自分の中の小さな不安に耳を傾けることが、自分自身とつながる時間になります。
そしてそれは、誰かとより良くつながるための第一歩にもなっていきます。
私はこれからも、自分の中の小さな不安に寄り添いながら、息子と共に歩んでいきたいと思っています。
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このブログを読んでくださっている方の中にも、私と同じように、心の揺れや子育ての迷いを抱えている方がいるかもしれません。
特に海外生活や言葉の壁がある環境では、その迷いが「ちゃんとしなければ」という自責へと変わりやすくなります。
不安になることも、自分を責めてしまうことも、決して弱さではありません。それは、大切な人を心から大切に思っている証でもあります。
けれど、その気持ちをひとりで抱え続けるのは本当に苦しいことですよね。いざ誰かに相談しようと思っても、ためらってしまうのはごく自然なことです。
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「安定型」だと思っているのに、ふとした瞬間に強い不安や自責を感じる
海外での子育てや言葉の壁に、孤独やプレッシャーを感じている
「ちゃんとしなければ」という思いで頑張りすぎて、心がすり減っている
自分の心の揺れや愛着スタイルについて、少しだけ整理してみたい
言葉になっていない思いでも、うまく話せなくても大丈夫です。あなたのペースを何より大切にしながら、一緒に少しずつ整理していきましょう。
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