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海外生活の中で感じる「言葉にしづらい疲れ」|海外在住日本人が抱えやすい、見えない緊張と孤独

海外生活で感じる孤独や疲れをイメージした静かな日本の風景


海外生活をしていると、


「どうしてこんなに疲れているのだろう」


と感じることがあります。


海外生活の疲れは、言葉や文化の違いだけではありません。


特別大きな問題があるわけではない。


でも、人と会った後どっと疲れる。

いつも少し気を張っている。

「ちゃんとしなきゃ」と思い続けている。


私自身、イギリスで長く暮らす中で、そんな“言葉にしづらい疲れ”を抱えていた時期がありました。



「ちゃんとしなくちゃ」って、いつも思っていませんか?


海外で暮らしていると、知らないうちに「感じのいい人」でいようと頑張りすぎてしまうことがあります。


異文化の中で生活するということは、思っている以上に、日々の中で自分を細かく調整し続けることでもあります。


言葉を選ぶ。

相手の反応を見る。

場の空気を読む。

自分の振る舞いが失礼にあたらないかを考える。


日本では自然にできていた人との距離感が、海外では急にわからなくなることがあります。


「今の言い方で大丈夫だったかな」

「変に思われていないかな」

「嫌な人だと思われなかったかな」


そんな小さな緊張が、毎日の中に少しずつ積み重なっていきます。


海外生活では、言葉や文化の違いだけでなく、「ちゃんと適応しなければ」という緊張感を抱え続けることで、知らないうちに心が疲弊していくことがあります。



海外生活で「嫌われないようにしなければ」と思っていた頃


今振り返ると、イギリスに来てから長い間、私は「嫌われないようにしなければ」という気持ちで生きていたように思います。


当時は友達もほとんどおらず、頼れる相手は元主人しかいませんでした。


だからこそ、人との関係を失うことがとても怖かったのだと思います。


目立たないようにする。

空気を乱さないようにする。

嫌だなと思ったことも、なるべく言わない。


周りの人たちが自然に振る舞っているように見える中で、自分だけがどこか場違いなような、不自然なような感覚がありました。


ちゃんと適応しなければ。

変に思われないようにしなければ。

嫌な人だと思われたくない。


そんなふうに気を張り続けていたら、少しずつ「自分は本当はどう感じているのか」がわからなくなっていきました。


そして当時の私は、その状態がどれほど苦しかったのか、自分でもよくわかっていなかったのです。



海外生活の疲れで、気づかないうちに「戦闘態勢」になっていた


あの頃の私は、いつもどこか緊張していました。


いつもどこか“戦闘態勢”だったのかもしれません。


安心して気を抜ける感じがしない。


何か嫌なことを言われないか。

変に思われないか。

嫌われないか。


そんなふうに、無意識のうちに、ずっと神経を張り詰めていたように思います。


人の表情。

声のトーン。

返信の仕方。

何気ない一言。


そんな細かなことにも心が反応してしまい、どんどん余裕がなくなっていきました。


人と会った帰り道に、


「ちゃんと話せていただろうか」

「変に思われていなかったかな」


と、頭の中で何度も会話を振り返ることもありました。


そして、そんな状態が続くうちに、自分を我慢している感覚すら薄くなっていきました。


人に合わせることが、もう“普通”になっていたのです。


「自分が何者かわからなくなること」は、本当に苦しいことでした。



怒りやイライラの奥にあったもの


自分らしさを失っていた頃の私は、いつもどこかイライラしていました。


小さなことに過敏に反応する。

何でもないことが気になる。

気持ちに余裕がない。


当時は、自分でも「どうしてこんなにイライラするのだろう」と思っていました。


でも今振り返ると、その奥には、もっと別の感情があったのかもしれません。


本当は、寂しかった。

本当は、安心したかった。

本当は、「大丈夫だよ」と言ってほしかった。


でも、その気持ちをどう出せばいいのか、もうわからなくなっていました。


「寂しい」と言う代わりに、イライラしてしまう。

「助けてほしい」と言う代わりに、強く見せようとしてしまう。


もしかしたら、怒りは、行き場を失った弱さの形だったのかもしれません。



本音を出せる場所がないまま頑張ってしまう


あの頃の私は、「本音を安心して話せる場所」がほとんどありませんでした。


日本語で細かな気持ちを話せる相手も少なく、「わかってもらうまで説明すること」に、どこか疲れてしまっていたのだと思います。


それは、元夫に対しても同じでした。


言葉だけではなく、日本人特有の感覚や空気感、自分の気持ちを英語で説明し続けることに、少しずつ疲れ切ってしまっていたのです。


もちろん、相手が悪いということではありません。


でも、「どうせ全部は伝わらないかもしれない」と感じることが増えるうちに、私は少しずつ、自分の気持ちを飲み込むようになっていきました。


だから少しずつ、「まあいいか」と気持ちを飲み込むことが増えていきました。


そして、本音を押し込め続けているうちに、自分の感情がだんだんわからなくなっていったのです。


楽しいのか。

嫌なのか。

寂しいのか。

悲しいのか。


そういう感覚が少しずつ曖昧になっていきました。


「本当の自分を出したら嫌われるかもしれない」という不安が強くなり、さらに“感じのいい自分”を続けようとしていたように思います。


その頃の私は、人のちょっとした反応にも敏感になっていました。


相手の表情。

返信の仕方。

声のトーン。


そんな小さなことにも心が反応してしまい、一人で落ち込むこともよくありました。


そうすると、さらに「ちゃんとしなければ」という気持ちが強くなり、ますます力を抜けなくなっていく。


今思うと、あの頃の私は、そんな負のループの中にいたのだと思います。



少しずつ「素の自分」に戻っていくために


私が少しずつ負のループから抜け出せるようになったのは、「自分の気持ちに正直に生きることが、自分にとって自然で大切なのだ」と気づき始めてからでした。


でも、その頃の私は、「自分の気持ちに正直になる」ということ自体が、もうよくわからなくなっていました。


長い間、自分の気持ちを後回しにしていると、“自分が何を心地よいと感じるのか”さえ曖昧になっていくのです。


だから当時の私に本当に必要だったのは、「変わること」よりも先に、ずっと頑張ってきた自分を認めてあげることだったように思います。


異国の地で、言葉も文化も違う中で、誰にも頼れず、一人で「いい人」を演じながら居場所を守ろうとしてきたこと。


それは、あなたがそれだけ一生懸命に生きてきた証でもあります。


「本当によく頑張ってきたね」


そうやって自分に声をかけられたとき、張り詰めていた緊張が少しずつ緩み始めました。



小さなことから、自分の感覚を取り戻していく


人は安心感を取り戻し始めたとき、少しずつ自分の本当の感覚を感じられるようになっていくのだと思います。


だからこそ、最初は小さなことからで大丈夫です。


「私はどう感じている?」

「私は本当はどうしたい?」


そんなふうに、自分に問いかけてみる。


たとえば、私にとっては「コーヒーを飲むこと」も、そのひとつでした。


私は日本にいた頃、紅茶はほとんど飲まず、コーヒーを飲む人でした。


でも結婚してから、元夫が紅茶しか飲まない人だったこともあり、気づけば私も毎日紅茶を飲むようになっていました。


もちろん、それ自体は小さなことです。


でも今振り返ると、私はそうやって、少しずつ自分の感覚を後回しにしていたのかもしれません。


そして離婚後、久しぶりに「今日はコーヒーが飲みたいな」と思い、自分のためにコーヒーを淹れたとき、不思議なくらい“自分に戻った感覚”がありました。


自分らしさを取り戻すというのは、こういう小さな感覚を、もう一度大切にしていくことなのかもしれません。


疲れている日は、無理に予定を入れない。

本当は静かに過ごしたい日は、人に合わせすぎない。

小さな違和感を、「気のせい」にしない。


癒しは、そういうところから始まるのだと思います。



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このブログを読んでくださっている方の中には、


「こんなことで相談していいのかな」

「うまく話せる自信がない」

「まだ自分でも何がつらいのかわからない」


そんな気持ちを抱えている方もいらっしゃるかもしれません。


特に海外生活では、“感じのいい人”として頑張り続けているうちに、自分の気持ちを後回しにすることに慣れてしまうことがあります。


そして気づいたときには、何がつらいのか、何に疲れているのか、自分でもはっきりわからなくなっていることもあります。


でも、ご相談の前に、気持ちをきれいに整理しておく必要はありません。


うまく言葉にならなくても大丈夫です。


「最近ちょっと疲れている」

「人に合わせすぎている気がする」

「自分が何を感じているのか、よくわからない」


そんな小さなところからでも十分です。


この初回30分の無料オンラインセッションは、無理に前向きになったり、何かを決めたりする場所ではなく、少し安心して気持ちをゆるめるための時間として用意しています。


海外で長く頑張ってきた人ほど、「弱音を吐くこと」に慣れていないことがあります。


一人で抱え込まなくて大丈夫です。


もし今、「少し話してみたいな」と感じているなら、安心してご相談ください。


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