海外生活でパートナーシップが苦しくなる理由|愛着スタイルと安全基地の関係
- Locus of Life

- 3月27日
- 読了時間: 7分
更新日:2 時間前

海外生活でパートナーシップに距離を感じることはありませんか?
海外移住、駐在、国際結婚……。
環境が大きく変わる中で、パートナーとのすれ違いに悩む方は少なくありません。
こんなふうに感じたことはありませんか?
・日本にいた頃は、こんなに喧嘩しなかったのに
・外から見ると楽しそうな海外生活なのに、家の中では冷戦状態になっている
・一番の味方のはずなのに、なぜか素直になれない
・相手の何気ない一言に、ひどく傷ついてしまう
海外生活では、頼れる人や安心できる場所が限られます。
するとパートナーとの関係が、良くも悪くも人生の大きな中心になり、小さなズレが思っている以上に大きく感じられます。
そして、その背景には「愛着スタイル」と呼ばれる心のパターンが関係しており、海外生活のパートナーシップにも大きく影響しています。
海外生活でパートナーシップのすれ違いが起こりやすい理由
海外生活では、私たちが思っている以上に心は環境の影響を受けています。
日本にいた頃には、
・家族
・友人
・仕事
・慣れ親しんだ文化
・言葉
など、安心していられる場所が自然にありました。
心理学では、このような安心できる存在や環境を「安全基地」と呼びます。
しかし海外生活では、その多くを一度に失います。
すると、今まで複数の場所で支えられていた安心感が、一人の相手に集中しやすくなります。
つまり、
「パートナーが分かってくれない」
という出来事が、
「自分の居場所がなくなってしまった」
という不安に近い感覚として感じられるのです。
これが、海外生活でパートナーシップが苦しくなりやすい大きな理由の一つです。
私自身が経験した「安全基地」の喪失
私自身も、以前イギリスでこの感覚を経験しました。
客室乗務員として働いていた頃は、頻繁に日本へ帰ることができていました。
当時は、海外生活そのものに大きな不安を感じていませんでした。
今振り返ると、日本という場所が私にとって大きな安全基地だったのだと思います。
しかし、出産を機に仕事を辞め、イギリスで育児に専念することになった時、状況は大きく変わりました。
・日本にすぐ帰れない
・社会とのつながりが減る
・英語への不安
・パートナーとの価値観の違い
少しずつ不安が積み重なっていきました。
ただ当時の私は、それを「不安」だと思っていませんでした。
理由の分からないイライラや焦りとして、日常に現れていたのです。
そんな中、息子と二人で日本へ一時帰国する機会がありました。
家族や友人に囲まれ、日本語が自然に通じる環境の中で、私は少しずつ本来の落ち着きや明るさを取り戻していきました。
その後、日本にやってきたパートナーが空港で私を見て言いました。
「君はイギリスにいた時と、まるで別人みたいだね」
その言葉を聞いた時、私は、
「やっぱり日本にいる方が幸せなんだ」
と思いました。
でも今振り返ると、当時の私は、日本という場所そのものを求めていたというより、自分が安心できる状態を求めていたのだと思います。
私は今でもイギリスに住んでいます。
そして今は、以前のように環境に振り回される感覚は少なくなりました。
自分の気持ちに気づき、自分自身を支えられるようになったことで、今の私は、以前よりもずっと穏やかな気持ちでここでの暮らしを楽しめています。
「どこにいるか」だけではなく、「自分の内側が安心できるか」が、とても大切だったのだと今は感じています。
愛着スタイルが作る「追いかけっこ」の関係
海外生活では、不安や孤独が大きくなることで、愛着スタイルの特徴が強く表れます。
不安型の反応(追いかける側)
・もっと分かってほしいと感じる
・相手の反応が薄いと見捨てられたように感じる
・感情が大きく揺れやすくなる
回避型の反応(距離を取る側)
・感情の強さに圧倒される
・距離を取ろうとする
・沈黙や仕事に向かいやすくなる
すると、
一方が追いかけ、もう一方が距離を取るという「追いかけっこ」が始まります。
これが繰り返されると、深い孤独感や無力感につながっていきます。
不安型と回避型の関係性が顕著に表れる理由
実は、このような関係性は決して珍しいものではありません。
不安型の人と回避型の人がパートナーになることは、愛着スタイルの組み合わせとしてよく見られるパターンの一つです。
ただ、安心できる環境や人とのつながりが身近にある時は、
お互いの愛着スタイルの特徴がそれほど強く現れず、
海外移住や異国での生活のように環境が大きく変わり、安全基地が失われると、
それまで見えにくかった特徴が強く表れ、パートナーシップにも影響しやすくなります。
不安型と回避型はなぜ惹かれ合いやすいのか
よく聞かれる質問があります。
「不安型と回避型は相性が悪いと言われるのに、なぜ一緒になることが多いのでしょうか?」
その背景には、お互いの心の動きが無意識に引き合う部分があります。
不安型の人
・愛情や関心を確認したい気持ちが強い
・安心感を求めやすい
・相手とのつながりを大切にする
回避型の人
・親密になりすぎることに警戒心を持ちやすい
・距離を取ることで安心感を保とうとする
・一人の時間を必要としやすい
ただ、回避型の人も「完全に離れてしまうこと」を望んでいるわけではありません。
不安型の人が追いかけてくれることで、
「この人は離れていかない」
という安心感を無意識に感じることがあります。
一方で、不安型の人は、回避型の人が距離を取るほど、
「もっと関心を向けてほしい」
「愛されているか確かめたい」
という気持ちが強くなっていきます。
こうして、
追いかける人と、距離を取る人
という構図が自然に生まれていきます。
その結果、強く惹かれ合う一方で、なぜか満たされない関係になりやすくなります。
特に海外生活のように安心できる環境が限られる時、このパターンはさらに強く表れやすくなります。
パートナーシップを改善するためにできること
関係を改善するために最も大切なのは、
「どちらが悪いか」
を探すことではありません。
大切なのは、
「今、自分はどんな状態なのか」
に気づくことです。
今日からできる小さなステップ
🌿 自分の感情に気づき、言葉にする
🌿 「分かってほしい」ではなく「共有する」を意識する
🌿 パートナー以外にも安心できるつながりを持つ
🌿 一人で抱え込まない
自分の内側に安心できる場所を育てる
安心できる場所は、外側だけではなく、自分の内側にも育てていくことができます。
例えば、
「私は今、不安なんだな」
「本当は安心したかったんだな」
そうやって自分の気持ちに気づいてあげることです。
完璧である必要はありません。
外の環境が変えられない時でも、小さな安心を積み重ねていくことで、人との関係も少しずつ変わっていきます。
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海外生活の中でパートナーとの関係が苦しくなると、
「私がもっと頑張ればうまくいくのかもしれない」
「相手が変わってくれない限り難しいのかな」
そんなふうに、一人で抱え込んでしまうことがあります。
特に海外生活では、頼れる人や安心できる場所が限られるからこそ、パートナーとの関係が人生の大きな支えになることがあります。
だからこそ、関係の中で起きる小さなすれ違いも、思っている以上に心を揺らします。
今この記事を読んでくださっている方の中にも、
「どうして同じことを繰り返してしまうんだろう」
「相手を責めたくないのに、気づくと苦しくなってしまう」
「本当は分かってほしいだけなのに、うまく伝えられない」
そんな思いを、一人で抱えながらここまで頑張ってこられた方もいらっしゃるでしょう。
でも、どうぞ安心してください。
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