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目標を達成したのに、心が空っぽになるのはなぜ?|目標達成後の虚無感と新しい一歩

夏の青空と豊かな緑に囲まれた、池と小さな橋のある静かな日本庭園


大きな目標を達成したあと、なぜか心が空っぽになってしまう。


目標達成後の虚無感 という言葉で表されるような経験をすることがあります。


仕事でも、子育てでも、資格試験でも、海外への移住でも。


一つの目標に向かっている間は、毎日が忙しく、そのことだけを考えて前へ進み続けます。


そして、その目標を達成した瞬間。


ほっとしたはずなのに、急に何もしたくなくなる。

次に何を目指せばいいのか分からない。

心にぽっかり穴が開いたような感覚になる。


そんな経験はありませんか。


周りからは、


「終わってよかったね。」

「少し休めばいいよ。」


と言われるかもしれません。


でも、自分の中では説明しにくい虚しさだけが残っている。


その感覚に戸惑い、


「私は怠けているのかな。」

「もっと頑張らなければいけないのかな。」


と、自分を責めてしまう方も少なくありません。


でも、その感覚は決して珍しいものではないのです。



目標達成後の虚無感を感じるのは自然なこと


私たちは、目標に向かっている間、その目標に支えられながら毎日を過ごしています。


「今日はここまで頑張ろう。」「あと少し。」


そんな積み重ねが、一日の意味や生活のリズムを自然につくってくれています。


心理学では、人は「自分が何を大切にし、何のために生きているのか」という意味や目的を感じられるとき、困難な状況の中でも前へ進む力を持ちやすいと考えられています。


目標に向かっている間は、「次に何をするか」がはっきりしています。努力したことに対して達成感を得たり、少しずつ前に進んでいる感覚を持ったりすることも、私たちの意欲を支えています。


ところが、大きな目標を達成すると、それまで自分を動かしていた方向性を、一時的に見失うことがあります。


そのため、達成した喜びと同時に、気持ちが落ち込んだり、何もする気になれなかったりすることがあるのです。


だからこそ、一つの目標が終わるということは、単に「やることがなくなる」ということではありません。


それまで自分を支えてくれていた柱が、一つなくなることでもあるのです。



失っているのは目標だけではないのかもしれません


目標を達成したあと、多くの人が失うのは目標だけではありません。


それまでの自分を支えてきた「役割」も、一緒に失われることがあるのです。


例えば、


・受験生として頑張ってきた自分

・子育てに全力を注いできた自分

・海外で生活を築こうと努力してきた自分

・離婚や大きな問題を乗り越えようとしてきた自分


そうした役割が終わると、心は新しい居場所を探し始めます。


そのとき、多くの方の心に浮かぶのが、


「私はこれから何を目指せばいいのだろう。」


という問いです。


これは、自分が弱くなったからではありません。


これまで自分を支えてきた役割を終え、新しい生き方を模索し始めたときに生まれる、とても自然な心の動きなのです。



海外生活では、この感覚がより強くなることがあります


海外生活では、大きな目標を持って暮らしている方が少なくありません。


新しい国で生活を軌道に乗せること。

英語を身につけること。

仕事を見つけること。

子どもを育てること。

家族を支えること。


その目標だけを見つめて何年も走り続けてきた人ほど、一段落したときに心の行き先を見失いやすくなることがあります。


さらに海外では、家族や友人が近くにいなかったり、日本語で気持ちを話せる相手が少なかったりするため、その虚無感を一人で抱え込んでしまうこともあります。



空っぽの時間は、新しい自分を見つける時間


心が空っぽになると、


「早く次の目標を見つけなければ。」


と思ってしまうことがあります。


でも、無理に次の目標を探そうとすると、本当に自分が望んでいることが見えなくなってしまうこともあります。


空っぽに感じる時間は、心が止まってしまった時間ではありません。


これまでの自分を振り返り、


「私は何を大切にして生きていきたいのだろう。」


と、自分自身に問いかける時間なのかもしれません。


人生には、達成したら終わる目標があります。


そしてもう一つ、毎日の暮らしの中で少しずつ育てていく目標もあるように思います。



私が見つけた「終わらない目標」


私自身も、長い間、一つの大きな目標に向かって走り続けていた時期がありました。


その目標を達成したあと、安心する一方で、心にぽっかり穴が開いたような感覚を覚えました。


「次は何を目指せばいいのだろう。」


そんな問いが何度も頭に浮かびました。


そのとき、私は自分自身に問いかけました。


「私は、この国で何のために生きているのだろう。」


すぐに答えは見つかりませんでした。


でも、考え続ける中で、一つだけ心に残った言葉がありました。


「小さくてもいい。この国に優しさの輪を広げていきたい。」


誰か一人の気持ちが少し軽くなること。

安心して話せる場所をつくること。

海外で一人頑張っている人が、「自分だけじゃなかった」と思える時間を届けること。


それは、大きな目標ではないかもしれません。


けれど、私にとっては、毎日の生活の中で続けていける、生きる目的になりました。


だから今でも、迷う日や立ち止まる日はあります。


それでも、


「今日は誰かに少しでも優しさを届けられただろうか。」


そんな小さな問いを心に置きながら、一日一日を過ごしています。


以前の私は、「何かを達成すること」を目標にしていました。


でも今は、「どう生きるか」を大切にしながら生きることが、私の目標になりました。


その目標には終わりがありません。


だからこそ、毎日の小さな積み重ねの中に意味を感じられるようになったのです。


もし今、目標を達成したあとに心が空っぽになっているなら、焦って新しい目標を見つけなくても大丈夫です。


その時間は、これからの人生で本当に大切にしたいものを見つけるための、静かな準備期間なのかもしれません。


一人でゆっくり考える時間も、とても大切です。


でも、もし一人では気持ちがまとまらなかったり、自分では答えが見つからないと感じたりしたときは、誰かと一緒にその思いを整理していくという方法もあります。



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目標を達成したあとに感じる虚無感は、周りから理解されにくいことがあります。


「こんなことで相談していいのかな。」

「まだ自分でも気持ちを整理できていない。」


そんなふうに感じている方もいらっしゃるかもしれません。


でも、うまく話そうとしなくても大丈夫です。


海外で暮らす中で頑張り続けてきた方ほど、一人で抱え込むことに慣れていることがあります。


その気持ちをゆっくりと言葉にしていく中で、自分でも気づかなかった大切な想いや、これから進んでいきたい方向が少しずつ見えてくることがあります。


プレッシャーのない時間の中で、あなたのペースでお話しいただければと思います。


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