人に囲まれているのに孤独を感じるのはなぜ?|海外生活や人間関係の中で「自分とのつながり」を取り戻す
- Locus of Life

- 6 時間前
- 読了時間: 10分

家族がいる。
友人もいる。
パートナーがいる。
仕事に行けば、人とも話す。
決して一人ではないはずなのに、ふとした瞬間に、人に囲まれているのに孤独を感じることがあります。
「こんなに周りに人がいるのに、どうして寂しいのだろう」
「私には大切な人がいるのに、こんなふうに感じるのはおかしいのかな」
そんなふうに、自分の孤独に戸惑うこともあるかもしれません。
けれども、孤独は必ずしも「周りに人がいないこと」から生まれるものではありません。
私自身、以前は誰かと一緒にいるのに、心のどこかで寂しさを感じていた時期がありました。
そしてその後、カウンセリングを学び、自分自身と向き合う中で、少しずつ気づいたことがあります。
それは、
「一人でいること」と「孤独であること」は、同じではない
ということでした。
人に囲まれているのに孤独を感じるのは、おかしいこと?
私たちは、「一人だから寂しい」と考えがちです。
けれども実際には、一人でいても心穏やかに過ごせることもあれば、大勢の人に囲まれていても、ひどく孤独を感じることがあります。
家族と食卓を囲んでいる。
友人と楽しく話している。
パートナーが隣にいる。
それでも、
「私のことを本当に分かってくれる人はいるのだろうか」
「私はここにいるのに、誰にも見えていないような気がする」
と感じることがあります。
人とのつながりは、周りに何人の人がいるかだけでは測れないものなのだと思います。
「一人でいること」と「孤独であること」は同じではない
孤独というと、「誰もいない状態」を想像するかもしれません。
でも、私たちが感じる心の孤独は、もう少し複雑です。
自分の気持ちを分かってもらえない。
本音を言えない。
いつも相手に合わせている。
一緒にいるのに、心がどこか離れている。
そんなとき、誰かがすぐそばにいても、孤独を感じることがあります。
反対に、一人で過ごしていても、自分の時間を楽しみ、自分の気持ちを受け止め、心が満たされていれば、それほど寂しさを感じないこともあります。
つまり、孤独を考えるときに大切なのは、
「誰がそばにいるか」だけではなく、「自分自身とどのようにつながっているか」
なのかもしれません。
私は、二人でいても寂しかった
私自身、離婚する前、二人でいるのに寂しいと感じていた時期がありました。
一人ではありませんでした。
けれども、心のどこかには孤独がありました。
当時の私は、その寂しさを誰かに埋めてもらおうとしていた部分があったのだと思います。
もっと分かってほしい。
もっと気にかけてほしい。
もっと大切にしてほしい。
相手から何かを受け取ることで、自分の心が満たされることを求めていたのだと思います。
もちろん、人との関係の中で理解されたり、大切にされたりすることは、とても大切です。
寂しいときに誰かを求めることも、人として自然なことだと思います。
けれどもその後、カウンセリングを学び、自分自身の心と向き合っていく中で、私はあることに気づきました。
孤独は誰かに埋めてもらうものだと思っていた
それまでの私は、寂しさを感じると、無意識のうちに外側に答えを探していました。
誰かがそばにいてくれたら。
もっと連絡をくれたら。
もっと私のことを分かってくれたら。
そうすれば、この寂しさはなくなるのではないか。
でも、自分の心について学んでいく中で、
孤独は、誰かに埋めてもらうだけのものではない
ということに気づきました。
自分自身が自分の気持ちに寄り添う
寂しいと感じたとき、
「どうしてあの人は分かってくれないのだろう」
と考える前に、
「私は今、寂しいんだね」
と自分の気持ちをそのまま受け止めてみる。
「どうしてこんなことで寂しくなるの?」
と否定するのではなく、
「何が寂しかったのだろう」
「私は本当は何を求めているのだろう」
と、自分に問いかけてみる。
それは、自分の気持ちを何でも一人で処理する、ということではありません。
人を頼ってはいけないということでもありません。
むしろ、誰かに分かってもらおうとする前に、まず自分自身が自分の気持ちを分かろうとしてあげるということです。
そんなことを少しずつ重ねていくうちに、私の心は以前よりも満たされるようになりました。
そして気がつくと、一人でいる時間も、以前ほど寂しくなくなっていました。
自分との関係が変わると、人との関係も変わった
興味深かったのは、自分自身との関係が変わることで、パートナーとの関わり方も変わっていったことです。
それは、今お付き合いしているパートナーとの関係の中でも感じています。
もちろん、彼が私にとって信頼できる人であることは、とても大きいと思います。
けれども、以前の私と今の私では、人との関係の持ち方そのものも変わったように感じています。
以前なら、相手から連絡が来なかったり、なかなか会えなかったりすると、
「どうして連絡をくれないのだろう」
「私のことを大切に思っているのだろうか」
と心配になったり、寂しくなったりすることがありました。
相手の行動によって、自分の心が大きく揺れていたのだと思います。
今は、彼から連絡がなくても、以前のような不安や寂しさを感じることは少なくなりました。
彼には彼の生活があり、私には私の生活がある。
彼が会いたいと思ったとき、話したいと思ったときに、私はここにいる。
そう思えるようになりました。
これは、相手への関心が薄くなったということではありません。
私にとってはむしろ、
相手を大切にしながらも、自分の心の安定を相手の行動だけに預けなくなった
ということなのだと思います。
相手を信頼することと同時に、自分自身の心も信頼できるようになった。
そのことが、人との関係にも安心感をもたらしてくれたように思います。
海外生活では「自分とのつながり」を見失うこともある
海外で生活していると、周りの人に合わせるために、思っている以上にエネルギーを使います。
私自身、海外生活を始めた頃、一対一で誰かと話しているときには、それほど困ることはありませんでした。
けれども、大勢の人の中に入ると、急に会話についていくことが難しくなりました。
もちろん、当時の私の英語力も関係していたと思います。
一人が話していることを理解しようとしている間に、別の人が話し始める。
その人の話を追いかけているうちに、また別の人に話題が移っていく。
「あの人は何と言ったのだろう」と考えている間にも、会話はどんどん先へ進んでいきます。
そして、しばらくすると頭が追いつかなくなり、最後には何を話しているのか、ほとんど頭に入ってこなくなる。
そんなことを何度も経験しました。
当時、元夫からは、私が笑いながら会話を聞いているのに、実際には内容を理解していなかったことが分かると、
「分からないなら聞けばいい」
と言われることがありました。
確かに、一対一の会話なら、分からなければ聞き返すことができます。
でも、大勢で話しているときは、そう簡単ではありませんでした。
みんなが楽しそうに話している中で、そのたびに会話を遮って聞き返すほどのことでもない。
それに、会話についていけなくなると、「今の言葉が分からない」というより、そもそも何について話しているのかさえ分からなくなっていることもありました。
そうなると、何を聞けばいいのかさえ分かりません。
結局、私は会話に入ることを諦めて、ただそこにいることが多くなりました。
みんなが笑えば、一緒に笑う。
話しかけられれば、分かっているような顔をする。
顔ではニコニコしながら、会話が分かっているふりをしていました。
周りにはたくさんの人がいました。
一人でいたわけではありません。
でも、そんなときほど、私はとても孤独だったように思います。
そして、分かっていないことを悟られないようにしながら、その場に合わせ続けることにも疲れ切っていました。
今振り返ると、あの頃の私は、人との会話についていこうとすることに精一杯で、自分がどれほど疲れているのか、どれほど心細かったのかにも、十分に気づいていなかったように思います。
それだけではありませんでした。
海外で暮らしていると、外国語で会話をすることに加えて、文化の違いを理解したり、その場の空気を読んだり、その国のやり方に合わせたりすることにも、多くのエネルギーを使います。
私自身も、周りの人とうまくやっていこうとすることに一生懸命になっていました。
そうして外側の世界に合わせることに精一杯になっていると、
「私は今、どう感じている?」
と自分自身に問いかける余裕が、いつの間にかなくなっていました。
人に囲まれているのに、そこに自分の居場所がないように感じる。
周りの人とうまくやろうとしているうちに、自分自身の心からも少し離れてしまう。
海外生活の中で感じる孤独には、そんな形のものもあるのではないかと思います。
孤独を感じたとき、すぐに埋めようとしなくてもいい
寂しいと感じると、私たちはその感情を早くなくしたくなります。
誰かに連絡する。
SNSを見る。
予定を入れる。
誰かに会う。
もちろん、それによって気持ちが軽くなることもあります。
でも、ときにはその寂しさをすぐに消そうとせず、
「私は今、何を感じているのだろう」
と少しだけ立ち止まってみてもいいのかもしれません。
誰かに会いたいのか。
分かってほしいのか。
安心したいのか。
大切にされていると感じたいのか。
それとも、ただ少し疲れているのか。
寂しさの奥にあるものが見えてくると、自分が本当に必要としているものも、少しずつ分かってきます。
そして、自分の気持ちに自分自身が寄り添えるようになると、
「誰かがいないと満たされない」
という感覚が、少しずつ変わっていくように思います。
まとめ|自分自身も、自分に寄り添う一人になれる
人に囲まれているのに孤独を感じると、
「もっと人とつながらなければ」
と思うかもしれません。
でも、孤独を和らげるために必要なのは、必ずしも周りにいる人の数を増やすことだけではないのだと思います。
安心して本音を話せる人とのつながり。
自分を理解しようとしてくれる人とのつながり。
そしてもう一つ、
自分自身とのつながり。
誰かを必要としない人になる必要はありません。
誰かに頼らず、一人で何でも乗り越えなければならないわけでもありません。
人とのつながりを大切にしながら、自分自身もまた、自分の心に寄り添う一人になる。
「私は今、寂しいんだね」
「今日は少し疲れているんだね」
「本当は分かってほしかったんだね」
そうやって自分の心のそばにいられるようになると、一人でいる時間の感じ方も、人との関係の持ち方も、少しずつ変わっていきます。
私自身、一人でいることと孤独であることは、同じではないと感じられるようになりました。
そして今は、孤独を感じたときに、外側だけに答えを探すのではなく、
「私は今、自分の心のそばにいられているだろうか」
と問いかけることも、大切なのではないかと思っています。
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孤独を感じていても、「何が寂しいのか」「本当は何を求めているのか」は、自分でも分からないことがあります。
カウンセリングでは、誰かに孤独を埋めてもらうのではなく、話しながらその奥にある気持ちに気づき、少しずつ自分自身の心に寄り添っていくことを大切にしています。
海外生活の中で頑張ってきた人ほど、寂しささえも一人で抱え込んでしまうことがあります。
初回30分は、悩みを整理しておく必要も、深刻な問題がある必要もありません。
「少しだけ誰かに話してみようかな」
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