感じのいい人をやめるのが怖かった|海外生活の中で身についた生き方
- Locus of Life

- 6月12日
- 読了時間: 6分

イギリスで暮らし始めた頃の私は、
とにかく人から嫌われるのが怖かったです。
変な日本人だと思われたくない。
英語ができない人だと思われたくない。
空気が読めない人だと思われたくない。
そんな気持ちを、いつもどこかに抱えていました。
私は海外生活の中で「感じのいい人」でいることが、
自分の居場所を守る方法になっていたのだと思います。
イギリスで暮らし始めて戸惑ったこと
客室乗務員として海外へ行く機会はありましたが、他国で生活するのは初めてでした。
大学時代に一か月ほどカナダへホームステイした経験はありましたが、
それはあくまで短期間の滞在です。
実際にイギリスで暮らし始めると、私が思い描いていた世界とはずいぶん違っていました。
当時の私は、イギリスに対して勝手なイメージを持っていました。
お天気はあまり良くないけれど、
街並みは美しく、
人々は紳士的で、
社会制度も整っている国。
どこか優雅で落ち着いた雰囲気の国。
そんな印象を抱いていたのです。
でも現実はもっと複雑でした。
まず驚いたのは、人の多様さでした。
私がイギリスへ来たのは20年以上前です。
それでも、日本で育った私にとっては十分に多文化な社会でした。
当時の私は、どこかで「イギリス人」という一つのイメージを持っていました。
でも実際には、さまざまな国や文化的背景を持つ人たちが暮らしていました。
文化も違う。
価値観も違う。
育った背景も違う。
そして何より、多くの人が私たち日本人よりも自然に自己主張をしていました。
自分の意見を伝える。
納得できなければ反対する。
必要だと思ったことは遠慮なく口にする。
その姿を見ながら、私は戸惑っていました。
私はどこまで自分の意見を言っていいのだろう。
どのように振る舞えば受け入れてもらえるのだろう。
正解がわからなかったのです。
海外生活で「感じのいい人」になっていった私
そして私は少しずつ、人と関わることを避けるようになりました。
人と会うときも、なるべく自分から話さないようにしていました。
おとなしくしていれば嫌われない。
目立たなければ傷つかない。
そう思っていたのです。
でも、本来の私はそんな人間ではありませんでした。
本当の私はそんな人間ではなかった
人と話すことが好きです。
新しい人と出会うことも好きです。
興味を持ったことは質問したくなりますし、自分の意見もあります。
客室乗務員として働いていた頃も、多くの人と関わることに楽しさを感じていました。
だからこそ苦しかったのです。
海外で暮らす私と、本来の私が少しずつ離れていったからです。
人と話したくないわけではない。
関わりたくないわけでもない。
むしろ、その逆でした。
本当はもっと話したい。
本当はもっと自分の意見を伝えたい。
本当はもっと自由に振る舞いたい。
でも、そのたびに心のどこかでブレーキをかけていました。
嫌われるかもしれない。
受け入れてもらえないかもしれない。
間違ったことを言ってしまうかもしれない。
だから私は、自分自身を抑え続けました。
今思うと、それは自分を守るための方法でした。
でも同時に、本来の自分との距離を広げることにもなっていました。
そして、その小さな我慢は少しずつ心の中に積み重なっていったのです。
今思うと、私は「感じのいい人」になりたかったわけではありませんでした。
ただ、居場所を失うのが怖かったのです。
不満の本当の理由がわからなかった
でも、自分らしさを押し込めたまま生きることは、思っていた以上に苦しいことでした。
なぜなら、抑え込まれた気持ちは消えてなくなるわけではないからです。
その苦しさは少しずつ不満へと変わっていきました。
当時の私は、いつも何かに満たされなさを感じていました。
でも、その理由がわかりませんでした。
なぜ私は幸せではないのだろう。
なぜいつも不満ばかり感じるのだろう。
そして次第に、自分が不満を抱えていることさえ当たり前になっていきました。
相手がこうだから。
環境がこうだから。
理解してもらえないから。
私は悪くない。
そんなふうに考えることもありました。
もちろん、環境の影響はあったと思います。
異文化の中で暮らすことは簡単ではありません。
実際に、一番身近にいた元夫にその不満をぶつけてしまったこともありました。
でも、私が本当に苦しかったのは、周囲の人たちのせいだけではありませんでした。
本当はもっと自分らしく生きたかった。
その気持ちを、私は長い間押し殺していたのです。
そして私は、そんな気持ちを押し殺していることにさえ気づいていませんでした。
私が本当に失いたくなかったもの
押し込められた気持ちは消えません。
怒りになったり、不満になったり、孤独になったりしながら、心の中に残り続けます。
そして、その不満は外へ向かいます。
誰かへの怒りになったり、批判になったり、失望になったりして現れることがあります。
でも今振り返ると、その根っこにあったのは怒りではありませんでした。
「もっと自分らしく生きたい」
そんな、とても自然な願いだったように思います。
海外生活の中で感じていた苦しさは
文化の違いや言葉の壁だけではなかったのかもしれません。
自分の気持ちよりも周りを優先し続け、本来の自分から少しずつ離れていったこと。
その積み重ねが、私の中の満たされなさにつながっていたように思います。
そしてその頃の私は、ずっと頑張っていました。
居場所を失わないように。
嫌われないように。
うまくやっていけるように。
でも、本当に必要だったのは、もっと頑張ることではありませんでした。
自分の気持ちに、もう少し正直になることだったのです。
私が本当に失いたくなかったのは、自分らしく生きることだったのかもしれません。
🌿 あなたのための小さな一歩:初回30分無料オンラインセッション
海外生活の中で、自分の気持ちよりも周りを優先し続けているうちに、
本当は何を感じているのかわからなくなってしまうことがあります。
「こんなことで相談していいのかな」
「うまく話せる自信がない」
「まだ気持ちが整理できていない」
そんな状態でも大丈夫です。
話しながら少しずつ見えてくることもあります。
もし今、「少しだけ誰かに話してみようかな」と感じているなら、その気持ちを大切にしてみてください。
[🔽 初回30分無料オンラインセッションのお申し込みはこちら]





コメント